ご受難修道会のシスター松田を訪ねて

ご受難修道会のシスター松田を訪ねて2023-09-26

 

 Sr.松田翠(S32)は同窓会が活動を支援しているシスターのお一人です。長年フィリピンで活動されており、コロナ後初めて8月30日に帰国されました。宝塚の売布にあるご受難修道会を9月5日に訪問してお話を伺いました。


シスターは85歳とのことでしたが、お年を感じさせない元気なご様子でした。

現在のお仕事はフィリピンで現地の方と一緒にホスチアを製造・販売され、翻訳や通訳のお仕事もされているそうです。現在はフィリピンですが、今まで、インドネシア・韓国・ローマ・イスラエルと多くの国で活動されています。


シスターがおられる、ご受難修道会は観想修道会と言って、海星と関わりのあるフランシスコ修道会のような病院や学校でお仕事をする修道会とは違い、トラピスト修道会と同じ祈りと労働の修道会です。観想修道会ですので普段は静かに祈っておられるのだと思いますが、お会いしたSr.松田はとても明るく、学生時代のお話もたくさんしてくださいました。

 
 海星在学時は、長年英語の先生をされていた曽我先生とは同級で小学校からの仲良しとのことでした。大学時代には大学は違っても、お二人で日本国際見本市で同時通訳のアルバイトをされるなど、ずっと交流があったそうです。大学卒業後は英語を生かしての就職のお話も断られ、すぐにご受難修道会に入会されたとのことで、何によってシスターがこのような大きな決断をされたのかと思いました。お聞きすると、日本のご受難修道会創設者マザービンセントマリーに共感され、入会したとのことでした。マザービンセントマリーはアウシュビッツから生きて逃れ、修道会に入った方です。この方の生き方により、祈りの生活がしたいと思われたそうです。

 
 今回帰国され、このマザービンセントマリーを実際にご存じであるお立場から、修道院にある彼女の日本語の書物を英語に翻訳されています。


学生時代にはネリア様にもご指導頂いたそうですが、当時は怖かったとおっしゃっていました。ただ、修道生活25周年の時に、戸塚で修道院長をされていたネリア様を訪問すると、「あなたは自慢のシスター!」と大変喜んでくださったそうで、大変嬉しかったと言われていました。


月末には再びフィリピンに戻られるとのことでした。来年2024年5月14日には修道生活60年のお祝いがあるそうです。これからもお元気でご活躍されますようお祈りしております。



2023年9月 S56稲葉和美

ページトップへ